美容コラム No.11

現在多くのスキンケアがありますが、 一般的には3つのステップで商品構成されています。
STEP 1 「洗顔」
肌の汚れに合わせて、丁寧に洗い流すことは、どんな肌トラブルにも重要なステップです。 またクリアな肌は、この後のスキンケアの効率を高めることにも繋がります。
STEP 2 「コンディショニング」
肌のコンディションを整えるステップで、 整肌と表現するメーカーもあります。
主に化粧水を使用し、 パッティングやハンドマッサージ、美容器を使いながら行うことが一般的です。
肌は日々生まれ変わっていますが、その生まれ変わりを整えることで、肌トラブルを未然に防ぎ、若々しい肌を保つことができます。
STEP 3 「美容成分の浸透」
美容液やクリーム等で、肌トラブルに積極的にアプローチできる美容成分を浸透させていきます。 最近では医薬部外品、 特許成分、美容器など、さまざまなアプローチがあります。
肌トラブルに悩まない美しい肌

美肌作りのステップ1である 「洗顔」。 実は、 美肌作りの50%はこの洗顔で決まるといわれます。
ところが、 洗顔アイテムに関してはドラックストア等でコスト重視で選び、 美容液やクリームはこだわりの一本としてデパート等で高価格帯のものを選ぶ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、どんなに良い美容成分も、肌に汚れが残っていては効率よく肌へ浸透させることは難しいのです。また、肌に汚れが残っていると、クスミやニキビ等肌トラブルに繋がることもあります。
最初のステップ1「洗顔」を、いかに正しく行うかが美肌の鍵を握りますが、では“正しい”洗顔とはどのようなスキンケアなのでしょうか。
● メイク・皮脂 (油性) の汚れ
ファンデーションやアイシャドウなどを長時間つけていることで、肌の負担となる場合があります。また、常に肌から分泌されている皮脂もこの汚れの一つで、皮脂が詰まるとクスミや黒ずみ、ニキビへと悪化することがあるので、1日の終わりにしっかり洗うことが大切です。さらに、皮脂は寝ている間にも分泌されるため、朝のクレンジングも大切。朝クレンジングで1日クリアな肌で過ごすことができます。
● 汗 角質 (水性) の汚れ
通常肌表面のpH値は弱酸性で保たれていますが、 汗が分泌されることでアルカリ性に傾きやすくなり、そのことで乾燥肌や敏感肌に繋がることもあります。また毎日のターンオーバーによって排出される不要な角質が蓄積すると、肌のゴワつきやニキビ、また乾燥を引き起こしやすくなります。さらに肌には目に見えない埃も付着しているため、これらの汚れを朝晩しっかり落とすことで清潔な肌を保つことができます。
● 古い油分・メイク類に含まれる金属製 (毛穴) の汚れ
毛穴からは日々皮脂が分泌されますが、 それらがうまく排泄できなかったり、皮脂が過剰になって詰まる、またファンデーション等メイク類の細かい粒子が毛穴に残っているなど、さまざまな要因で汚れが毛穴に残っている場合があります。残っている汚れは、毛穴の開きやニキビなどに悪化したり、この後のスキンケアの美容成分の浸透を妨げるため、定期的に深部の汚れまで落とすことが大きなポイントです。

肌表面には「キメ」があり、うるおいやハリを保っています。美しい肌を「キメ細かい肌」と表現することがよくありますが、このキメがしっかりあることで肌トラブルが起きにくい美しい肌を保つことができるのです。
しかしこのキメは、私たちのスキンケアの“仕方"によっては、いとも簡単に失われてしまいます。肌表面のキメと指紋を同じように拡大すると、指紋がキメよりも大きく洗濯板のようにも見えます。この洗濯板のような指紋で毎日ゴシゴシと洗顔し続けていると、自分ではキレイになりますようにと念じながら汚れを落としているつもりが、"キメがなくなる" 等の肌ダメージへとつながってしまいます。
健全なキメを保つためには、肌をいたわりながら汚れをきちんと落とすことが重要です。